日帰り手術
当院では以下の日帰り手術を行っています。(予約制)
昼来院・手術終了後様子を見てほとんどの人が歩いて帰れます。
手術内容
1. 痔核、痔瘻、直腸脱、裂肛
2. 下肢静脈瘤
3. 表在皮膚腫瘤(アテローム・粉瘤)
4.外傷縫合処置
5.バネ指治療
6.大腸ポリープ切除術
当院で一番多いのは痔核(イボ痔)の手術です。
小さい時は座薬や飲み薬で対応しますが脱出(脱肛)してくると手術しなければなおりません(患者様が一番良くご存知です)。小さなものは輪ゴム結紮術(輪ゴムでくくって血流を止め、腐らせて落とす)や、硬化療法(硬化剤を注入し痔核を壊死させる)を施行する場合もありますが再発する可能性が大きいです。
痔核が大きくなって肛門の外へ出てきた状態を脱肛といいます。
このうち肛門の皮膚に近い所からできた脱肛は手術が必要ですが、奥の方から出てきたもの(内痔核の脱肛)はジオン(硫酸アルミニウムカリウム水和物 + タンニン酸)という薬を注入することにより消失させることができます。
痔瘻
痔瘻は単純なものは日帰り手術ができますが、複雑なものは入院手術となりますので入院先病院を紹介しております。
直腸脱
直腸脱は直腸の固定が弱くなって出てくる病気ですので脱出部分を縫い縮める手術をします。
裂肛
裂肛は肛門括約筋が狭く、硬便が出た時に出血するので、一部肛門括約筋を切り皮フ弁移植をします。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は血流の逆流のもととなる太ももの付け根の大伏在静脈という静脈をくくってしまい、逆流させないようにします。さらに完璧なのは大伏在静脈をひき抜いてしまう手術です。それで拡張した静脈はほとんど縮みますが、ふくらはぎなどに残った血管のコブは硬化剤(濃い食塩水)を注射してつぶしてしまいます。術後はしばらくストッキング着用が必須となりますので夏などの暑いシーズンは避けた方が無難です。
表在皮膚腫瘤(アテローム・粉瘤)
表在皮膚腫瘤は、切除後即刻帰れます。
ただし顔面の腫瘤や美容的問題が生じる部位は形成外科に紹介しています。
大腸ポリープ
大腸ポリープは大腸癌の前駆病変として知られており、早期発見・早期摘除が推奨されております。40歳前半で、一度は検査を行うことを強くお薦めします。
当院ではサイズにもよりますが、日帰り内視鏡摘除が可能です。
以前と比べ、機材の発達や鎮静剤の使用、医師の技術の向上により少ない苦痛で検査を行えるようになりました。
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